イベント |  2018/12/18

2018年12月1日(土)、トークと交流を通じて「街の魅力」を考えるイベント「夜カフェ×大学 まちまちトーク・クロッシング」の第2回が開催されました。学生からシニアまで30名の方が参加されました。

会場はNYのソーシャル・アパートメントをコンセプトとしたカフェ、ダブルフォーアパートメント町田店(44 APARTMENT)。
地場食材を用いた“どれだけ食べても罪悪感のないEat Positiveな料理”がビュッフェ・スタイルでふるまわれました。

前半は町田ゆかりの文化人類学者、落合一泰先生(明星大学副学長、一橋大学名誉教授)によるトーク「メキシコシティ:我々はどこから来たのか我々は何者か 我々はどこへ行くのか」。
メキシコ地方にヨーロッパ人が足を踏み入れてから約500年にわたる複雑な歴史とアイデンティティについて、貴重な写真をふんだんに用いて語ってくださいました。

インディオ文明と西洋文明の対立が新たなメスティソ文明を生みだしたとする弁証法的な歴史観は「レフォルマ大通り」に象徴されている。
一方で、想像/創造的に復元されたものも含め、インディオ文明の遺風は人びとのふるまいや大衆芸術、街の息づかいのなかに、思わぬ形でが顔をのぞかせている。
そんな状況のなかでメキシコ人は「いくつものクロッシングを、いま生きている」との締めくくりに、はっとさせられた参加者も多かったのではないでしょうか。

トーク後には「20歳でメキシコに留学したいと考えたのはなぜですか」「メキシコの著名な芸術家フリーダ・カーロは好んで民族衣装を身に付けていましたが、現実の服飾文化に忠実というよりも、どこかで想像力をはたらかせていたのでしょうか」「混交、同居、排斥など、異質な文化の関係にもいろいろあると思いますが、将来はどのようになっていくでしょうか」といった質問が出され、トークの内容をさらに掘り下げることができました。

後半の交流タイムでは、平井宏典先生(経営学科)のファシリテーションのもと、それぞれの地元を紹介しあいました。たとえば…綾瀬市。神奈川県内で唯一鉄道の駅がない市。郊外型の店舗が多く、物価が安くてとても暮らしやすいところです。養豚がさかんなので、豚肉が安くて美味。

目黒。かつては軽工業地帯だったが、最近はすっかり観光地に変貌。駅へ向かう人が多かったのが、いつしか駅から出て来る人が増え、お気に入りの店も予約しないとなかなか入れない。工場の油が浮いていた目黒川は、おしゃれな店が軒を連ねる桜の名所に。見慣れていた目黒の姿はどこに行ってしまったのだろう。

真鶴。石材と漁業の町。過疎地域に指定されたのですが、移住者が増えています。この地で酒屋を営む実家は角打ちをやっています。年齢や立場を気にせず話し合える雰囲気があり、心の温かさが感じられます。とりたてて何もないことが、かえっていいのです。

町田。ごちゃごちゃしていて、いろんな人がいる町。子どもたちが走りまわっていたり、お年寄りの姿も街でよく見かけます。恩田川の桜がとてもきれい。お花見を堪能できます。

その他、入り組んだ路地が魅力の三軒茶屋、東京湾唯一の無人島・猿島のある横須賀、都心から一時間以内なのに星空がきれいな相原、江の島の花火が庭から見える藤沢でのくらしや風害の経験などが語られました。

さまざまな地元への想い、町をみる視点、意外な魅力、くらしの中で育まれる感性、人との出会い――シェアするだけなく、このイベントで得たものを仕事にも活かしたい、との言葉を複数の方からいただきました。

今回で企画は一区切りですが、クロス(交差)した道はそれぞれの方向に進み続けます。
次にお会いするときは、また新たな物語をお聞かせください。
ご来場の皆様、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

来場者の声(抜粋)
・地元の長所を再確認するきっかけになった。
・お料理がメキシコっぽい感じでとても良かったです。トークのテーマに沿った食事を提供してくれるキープ・ウィルダイニングの方々は粋ですね! 
・近寄りがたい大学の先生から話を聞き、交流をはかれる。そして何よりも肩肘はらずに参加できるこの雰囲気は今までになく、ぜひつづけてほしいと希望します。

 

 

 




主催:カルチャー・スポット実行委員会(和光大学、株式会社キープ・ウィルダイニング、西武信用金庫)
助成:西武信用金庫「地域産業応援資金」助成事業、和光大学地域連携研究センター
広報・交流デザイン:畑中朋子(表現学部 芸術学科)
設計協力:間下奈津子(間下建築設計室)
フライヤー&ポスター:杉原洲志
撮影協力:藤巻瞬(表現学部 芸術学科4年)
運営協力:和光大学長尾研究室+畑中研究室 学生一同



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